2025.02
・価格の見直しと販売状況について更新しました!
みなさんは「もちはだ」という商品をご存知でしょうか?「もちはだ」はワシオ株式会社が特許を持つ素材やニットブランドの名称で、防寒に適したインナーや衣類を展開しています。筆者は以前から愛用しており、昨今の状況下で増えたおうち時間の寒さ対策でさらに大活躍するようになりました。
驚きと嬉しさがある反面「どう違うんだろう?」という疑問もむくむく。本家ワシオ株式会社の「もちはだ」とワークマンの「もちはだ」の違いを着用しながら比較します。
「もちはだ」はワシオ株式会社が「世界中から寒いをなくしたい!」をコンセプトに開発した国産ニットブランドです。また、商品名や生地の名前としても「もちはだ」という表記が使われています。
特許を獲得した起毛方法はワシオ式起毛とも呼ばれ、生地繊維にあるループを壊さない裏起毛です。暖かさを保つと同時に外の冷たい空気を遮断します。抜群の保温力とやわらかな風合いで、防寒インナーとして知名度を誇っています。
インナーに始まりましたが、「もちはだ」の小物類もかなりハイクオリティ。近年は厚みの種類や編地のバリエーションも増え、小物やアウター生地としても幅広く用いられています。
3年ほど着続けているほどの大ファンです。「お世話になっている」という表現が大げさではないです。
その暖かさは冒険家・植村直己さんが南極大陸探検ので「もちはだ」のソックスを着用したというエピソードもあるほど。そのくらい防寒に適していて、使いやすいのです。
もちはだの特徴は、ループを残したままの起毛です。通常の起毛の場合には、ループを壊してしまうことが多いのですが、もちはだはループを壊すことなく起毛させています。
これによって起毛部分とループの両方に暖かい空気をため込むことができるので、保温力が高くなるのです。着てみるとわかるのですが、腕を通した瞬間からポカポカした感覚。寒がりの筆者でも暖かいと感じるくらいなので、かなりの保温力だと思います。
ワークマンの「もちはだ」は、製造元がワシオ株式会社、販売元は平松工業株式会社となっています。本家「もちはだ」は製造も販売もワシオ株式会社なので、ワークマンの「もちはだ」とは違いがあります。
平松工業株式会社は、自社で製造した製品を自社ブランドではなく、他社ブランドで販売をおこなうOEMも手掛けています。取引実績に「株式会社ワークマン」を確認しました。
店員さんにレディースサイズや他の商品がないかと尋ねてみると「この2商品しかない」との回答でした。
ただワークマンプラスだからといって、すべての店舗で「もちはだ」の取り扱いがあるわけではないようです。
たとえばワークマン女子(水戸市の水戸元吉田店)にはなく、置く基準は何か店舗の判断があるのかもしれません。
「インナーに3,900円(税込)!?」と思うかもしれませんが、ワシオの「もちはだ」はそれよりも値段が高く、後述の通り、ロンTだと3倍近くの値段になります。
OEMなので素材に若干の違いはありますが、本家ワシオが携わる「もちはだ」で3,900円(税込)は安いと思いました。チャンスとばかりに、店舗でインナーのMとLサイズ、ロングタイツを買いました。
暖かくて防寒に優秀なアイテムです。
サイズはM、L、LLで展開されています。
筆者はインナーとして使いますし、1枚で着ることもあります。イメージとしてはVネックのニットのような感覚。寒がりの筆者でも1枚で過ごせるくらいの暖かさで、体にほどよくフィットします。そのため、おしゃれな着こなしに!
値段:3,990円(税込)
サイズ:M、L
ワークマンの「もちはだ」ロングタイツもメンズ対応です。ちなみに身長175cmの夫が履いてみたところ、Mサイズではちょっと短いとのことでした。
女性にもおすすめのサイズ感です。筆者が使っているワシオ「もちはだ」は以前イチオシで取り上げた靴下やアームカバーなどの小物もありますが、今おすすめしたいのは「もちはだTOWN L/SラグランT」です。
購入したのは3年ほど前。最初に執筆した2021年時点で3シーズン目に突入する防寒アイテムです。価格は14,080円(税込/購入当時)で、ワークマンのインナーの3倍以上。
<2025年2月追記>
公式サイトで現在の販売状況を確認してみましたが、同商品は見つかりませんでした。リニューアルして名前が変わったか、販売が終了した可能性があります。
そんなワシオ「もちはだ」製品とワークマン「もちはだ」製品を比較してみたいと思います。
まず生地の厚さから比較してみます。
「もちはだTOWN L/SラグランT」は中厚地、ワークマンの「もちはだ」インナーは極厚地との表示。「もちはだ」のホームページで生地の厚さを確認すると、2番目に厚さがあるのが極厚地で、その次が中厚地となっています。ちなみに、最も厚手なのが「超極厚地」です。釣りなど屋外でじっとしている時に最適な生地の厚さです。
そして素材も比較。ワークマンの「もちはだ」インナーの素材は、アクリル65%、ナイロン19%、毛14%、ポリエステル1%、ポリウレタン1%。「もちはだTOWNL/SラグランT」は、綿41%アクリル39%ナイロン16%毛3%ポリウレタン1%となっています。数値に違いがありますね。
一方ワークマンの「もちはだ」インナーは、体にフィットする感覚です。
袖や裾にも違いがあります。「もちはだTOWNL/SラグランT」は切りっぱなしのようになっていて、使っていくうちにクルンと丸まってしまいますが、ワークマンのインナー「もちはだ」はピタッとしています。もともと用途が違うこともあって、デザインや仕様が異なるのですね。
ワシオ「もちはだTOWNL/SラグランT」はすでに3シーズン目に突入していることもあり、生地に傷みが見られますね。
それを踏まえての比較になのですが、生地の厚さの関係で極厚地であるワークマンの「もちはだ」インナーの方が暖かいように思います。おそらく手首や裾がピタッとしているのもあるでしょうが、熱が内側にこもっているように感じるのです。
ただ「もちはだTOWNL/SラグランT」も暖かく使いやすいです。お気に入りでかなりヘビーに愛用しているくらいです。来シーズンは買い換えたいと心に決めています。
ワシオ株式会社┃もちはだTOWN L/SラグランT
サイズ:XS、S、M、L、XL
カラー:ホワイト、ブラック、ネイビー、ベージュ、グレー
ワークマンには売っていないワシオ「もちはだ」で、まず注目して欲しいあったかアイテムを紹介します。
ふんわりとしているので履きごこちがよく、ゴムの締め付けもありません。価格は3080円(税込)と高めですが、納得できると思います。以前は2200円(税込)で販売していたので、4~5年で800円近く値上がりしたことになります。
値段:3080円(税込)男女兼用
たとえばスカートを履いてのデスクワークのときに筆者は必需品と言って良いくらい重宝しています。愛用しすぎて、かなり毛玉ができているのがわかってしまいますね。
値段:3630円(税込)男女兼用
ワシオ「もちはだ アームウォーマー 中厚地」も使い勝手が良く、おすすめしたいです。
洗濯の都合上、筆者はワークマンの「アームウォーマー」と交互に使っています。防寒に必須なあったかアイテムなんです。値段は1980円(税込)です。
【2025年2月追記】
現在は同商品の販売状況が見つかりませんでした。販売終了している可能性もあるでしょう。似た商品で「JOTO. リブニット アーム&アンクルウォーマー」というのがあるので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。
ワシオ株式会社┃もちはだ アームウォーマー 中厚地
値段:1,980円(税込)男女兼用
愛用している期間が3年と長いので、現在の販売商品と仕様が違うかもしれませんが暖かさは格別です。寒い季節にスカーを履きたいときに便利。生地が厚めなのでタイツという感じではありませんが、防寒に超最適です。
値段:6,270円(税込)
サイズ:M女性用
ワシオ「もちはだ」、ワークマン「もちはだ」の両方に関わる疑問に答えていきたいと思います。
筆者が「もちはだ」を知ったのは、釣りをする知人から教えてもらったのがきっかけです。釣りはじっとしている時間が長いのですが、知人は薄着。「寒くないの?」と尋ねると「もちはだを着ているから平気」と話してくれたのです。
バイクは体を動かさない上に風を切って走ります。いくら防寒のアウターを着ても寒いので、「もちはだ」が活躍しているとそうです。
ワークマンの「もちはだ」のインナーとしての評判がどんなものか、口コミをXでチェックしてきました。
釣りをする人のための防寒アイテムで「Wネックウォーマー」と「ヒレハイソックス」があります。値段はそれぞれ4,180円(税込)、5,060円(税込)です。
他にも「ヴィンテージ古着の忠実な復刻」にこだわるウエアハウスとのコラボ商品や、スタイレム瀧定大阪株式会社と「もちはだ」がコラボして高い消臭性を誇る「ierogi(イエロギ)」に販売実績があります。値段は2万円近く(税込)するので、正直にお値段高め……。筆者はまだ買えていませんが「いつか買いたい!」と考えています。
愛用している「もちはだ」がワークマンで販売されていて驚くやら嬉しいやらで、即決で購入しました。ワークマンの「もちはだ」インナーは、筆者の防寒生活を変える強いインパクトがありました。ただ値段を考えると、決して安くはありません。
もともとワークマンはお手頃価格の商品が多いので、インナーで3,900円(税込)は「高い……」と感じる方もいるでしょう。ワークマンで販売されている「もちはだ」は、2021年最初の執筆時点で「長袖クルーネック」と「ロングタイツ」のみ。2025年は公式サイトに記載がないので、最新の商品は分かりませんでした。まだ新商品が出る可能性もあります。筆者は期待度は今まで以上に本気で、本当に本当にみなさんに試して欲しい商品です。
※記事内における情報は原稿執筆時のものになります。店舗により取扱いがない場合や、価格変更および販売終了の可能性もございます。あらかじめご了承ください。